メタモルフォーゼの縁側【4巻】最新刊のあらすじ・ネタバレと感想・考察を紹介!

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感想・ネタバレ
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メタモルフォーゼの縁側【第4巻】は2020年3月10日(火)に発売されました。

この記事ではメタモルフォーゼの縁側最新刊4巻のあらすじや感想(ネタバレ含む)をご紹介します。

この先ネタバレの内容を含みますが、「やっぱり文章ではなく漫画として読みたい!」という方は下のリンクで読む事ができますのでお試し下さい。

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メタモルフォーゼの縁側【第4巻】最新刊のネタバレ・内容

第31話
友人の老嬢たちとの女子会に参加した雪。
近況報告の中で、友だちになった女子高生と同人誌即売会に出ることを自慢しかけて、思いとどまる。

友人たちにスマホへの買い換えを勧められ、当初渋っていた雪だが、スマホで見せられた画像に気持ちが傾いていく。

スマホで同人誌の作成方法を調べていたうらら、その手順と手段についての情報量に圧倒される。
改めてノートの拙い素案を見直せば、これを完成させ、雪と一緒に売りだすことに暗澹たる思いが膨らんでいく一方。
さらに両親との進路相談がこの後に待ち受けているのをライン経由で知らされ、うららのキャパシティは限界に達した。

スマホを入手した雪、うららが即売会に準備する「本」とはどんなものなのか、ふと気になる。

第32話
深夜、『君のことだけみていたい』の新キャラのアイデアを練りながら、アシスタントと電話越しに会話する優。
相手が参加するという同人誌即売会に興味を見せる。

予備校の春期講習で疲労困憊のうらら。
雪からのメールをきっかけに、この後さらに即売会用の作品を描かねばならないことを思い出し、へこむ。

いまだカーテンを締め切ったままの部屋で、モニターとにらみ合いを続ける優。

帰宅したうらら、届いていた荷物を開封する。
中身はメルカリで購入した漫画用の画材一式だった。
さっそくGペンで線を描いてみて、新鮮な気分に浸るうらら。

一方、モニター上にペンを走らせ続けていた優はついに力尽き、ソファーでダウンする。

33話
予備校の自習室で、他校の女子生徒に声をかけられたうらら。
増山結花と名乗った彼女から、橋本英莉についていろいろと尋ねられる。

近所の和菓子屋を訪れた雪、ショーケース上の看板スタンドに目を止める。
以前行った同人誌即売会を思い出し、うららの出すであろうブースについて、あれこれ思いを巡らせる。

帰り道にうららと出会った雪、喫茶店でスマホの設定をしてもらう。
その席で即売会で売る「本」は、初めての自己作品だと自信なさげに告げるうらら。
一方、うららが漫画を描くということに感嘆した雪は、帰路もその壮挙に興奮冷めやらぬ様子だった。

34話
新学期を迎えたうららは、クラス替えで橋本英莉と同じクラスになる。
予備校で彼女と会話を交わしながら、愛莉の美貌と自分との差を改めて意識する。

自宅で誰かに電話している雪。
友人と同人誌即売会に参加することを嬉しげに話している。

自室で原稿を収めた引き出しを開けるも、そのまま閉じたうらら。
ベッドに倒れ込んで、溜まっていたわだかまりを吐き出しながら、『君のことだけみていたい』の咲良のイメージと向かい合う。
「咲良くんは自分の大事なものを大事にできてすごいね……私、咲良くんになりたい」

35話
担当編集者に結末までの展開を期待されつつも、締切厳守を念押しされた優。
大手コーヒー店で、めでたしめでたしの結末について悩み続ける。

予備校の前まで来たところで、鳴ったスマホに呼び出されたうらら。
雪の自宅から案内された先は、小さな印刷屋だった。
雪は、うららの作品をここで刷ってもらうのはどうかと提案する。

そこに現れた主人は、前巻で雪の夫からの借金を完済したあの老人。
彼は、同人誌即売会に間に合わせるなら、だいたい10日後には原稿が欲しい、と告げてくる。

36話
自身の手を離れて進んでいく事態に固まるうらら。
コピーしたものを自分で綴じるつもりだったことを説明する彼女に、雪は印刷代をプレゼントさせてほしいと申し出る。

雪が場を離れた隙に「彼女、即売会に誘われたのが嬉しくて、舞い上がっている」と苦笑した主人。うららに向かって付け加える。
「でも綺麗ですよ、オフセット印刷」

帰宅したうらら、しばらく放置していた原稿を手に取って、完成させる意思を固める。

雪の家。
窓ガラス越しの陽光で、失敗した原稿をトレースしているうららを見て、雪は自分もかつて同じことをしていた、と笑う。

雪が引っ張り出してきたガラス棚の棚板とデスクライトを組み合わせて、トレース台代わりに使うことにしたうらら。
その姿に、雪は幼い日の自分をはっきり思い起こしていた。

37話
ゴールデンウィークが始まり、予備校をサボって、毎日雪の家に通い詰めるようになったうらら。
ひたすら描き続ける彼女に、雪は「漫画を描くのは楽しい?」と訊ねる。
うららの答えは「あまり楽しくはない」。
その上で、続けた言葉は「でも…何かやるべきことをやってる感じがする」だった。

予備校通いを疑っていない母親に罪悪感を覚えつつも、ついにうららは印刷屋の主人に完成した原稿を預けるところまでこぎつけた。

その帰り道、雪の問いかけを思い出して、呟くうらら。
「うん…楽しかった」

38話
即売会の前日。
お隣にコロッケのお裾分けにいった雪は、即売会のカタログを届けに来たうららとすれ違いになってしまう。

お裾分けのお返しの自家製パンにコロッケを挟んで、昼食にした雪。
一口して、その抜群の相性に気が付く。

雪は午後を費やして、パン焼き機をセットし、新たにコロッケを揚げ始める。

日が暮れて、自室で即売会の準備に余念がないうらら。
切れかけのガムテープに気づいて、買い出しに出る途中も「明日」が気になってしょうがない。

一方、雪も焼きあがったパンをスライスしながら、「明日」へ胸を高鳴らせていた。

39話
即売会当日。
会場最寄駅の改札をくぐってしまったうらら。地上へのエスカレーターに乗っている途中も落ち着かない。
5月と思えない強い日差しの下、即売会の参加予定者でごった返す駅前で、雪と合流する。

誤って一般参加者の列に並びかけたものの、サークル参加者用の入り口から、無事に会場入りを果たした二人。
雪は、会場の規模に圧倒される。

割り当てられたブース脇に届いていた段ボール箱。
雪によそ見をしてもらいながら、うららは取り出した紙包みを開封する。
表紙が覗いた瞬間に心臓をバクつかせながらも、手にした自己作品の冊子。

パラパラとめくってみたそれは、制作過程で得た満足にも、この場にも相応しくない、つまらないものにしか思えなかった。

40話
開会が宣言され、サークル参加者の拍手が響く中、入場してくる一般参加者。
その光景に、雪は大きな感銘を受けた様子だった。

しかし、二人のブースには、いっこうに足を止めてくれる客が現れない。
雪を店番に残し、お茶を買いに出たうららは周囲の客を目にして、「売る側」としてこの場にいる自分に面映ゆいものを覚えていた。

店番をする雪の前に、ついにうららの作品を手に取る客が現れた。
緊張を湛えながら、横目で見守る雪。
だが購入には至らず、客は去っていく。

昼食を勧めながら、雪は先ほどの「惜しかった」客のことを話す。
コロッケサンドはうららからも好評。
雪はまず一冊を売るために、値段を大きく書き直すことを提案する。
うららはコロッケサンドごと何かを呑み下したように、同意した。

一方、降りる駅を間違えながらも、なんとか会場まで辿り着いた優は、アシスタントに保護される。
彼女と連れ立って歩きながら、優はもらす。

このさー、何万人みたいな人らがさ
みんな自分の描いたもの見てもらおうとして
また、それ読んでやるぞっていう人らもいて
ひとところに集まっているのかと思うだけでもう…超萌える

二人が行き過ぎた脇では、うららと雪が大きく書き直した値札をブース正面に貼り付けていた。

 

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メタモルフォーゼの縁側【第4巻】最新刊の感想

たまたまBL漫画を通して知り合って、そのまま友達になったおばあちゃんと女子高生。
60歳の年の差があっても友情は成立しうるかも、と思わせるフィクション性の乏しさが魅力の作品ですよね。

この巻でも互いのリアルがいろいろ描かれていますが、それらが障害にならず、自然体で付き合える関係…羨ましい。
「ご両親からしたら悪者かしらねえ」とか言いながらも、予備校をサボって漫画を描いてるうららを受け入れている雪がステキすぎです。
それにしても、前巻で「工場を閉めようか」と漏らしていた彼の業種が印刷屋だったとは。うまい伏線とサプライズだなあ、と思います。

 

まとめ

以上、メタモルフォーゼの縁側【第4巻】のネタバレ・感想をご紹介しました。

何より、うららの描いた作品が一冊でも売れるのかが気になりますが(笑)

雪と優は今回、互いに気づかずにすれ違ってしまいましたけど、次巻で何かしらの接触があるといいなあと思ってます。

次の巻が早く読みたいですね!

 

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